2005年01月17日

阪神淡路大震災から10年。(1)

10年前の今日。起きたのは、5時前だった。

 あの日を忘れる事はないだろう。

 一つ間違えていたら、私は生きていなかったのだから。


○前日−1/16○

 バイト先の社員の人と、楽しく談笑する。
 新長田駅前−JOYプラザビルの1F。

 明日は、その人と二人で、店舗のオープニング作業。
 通常は7時から準備を始める。

『しおん、賭けしよっか。明日どっちが早く来るか!』
「えぇ。いいですよ〜。負けませんからね!」

 翌日、あんな事が起きるとは露ほどにも想像出来なかった。


○当日−1/17○

AM 04:45
 普通なら、6時起床で6時20分に家を出る。

「1時間前でも十分だけど、1時間半前なら負けるはずないよね。」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 そして、いつものように、原付にのって、垂水から新長田へ。片道、30分。

 もし、一時間前に家を出ていたら−
  原付で飛ばしている最中に大地震−だっただろう。


AM 05:25
 店につく−カギが…開いてる。

「えぇぇぇ〜、早すぎますよぉ!」
『ははは、5分ほど前についたばかりだけどね』

 予想外に賭けに負け、ぶつぶついいながら−

  ガスの元栓を開け。
  グリル(大きな鉄板)と、フライヤー(大きな揚げ物機)に火を入れる。

  フライヤーの油交換の為に、交換用の油をグリルで溶かす。

「とりあえず、デザートから準備かかりますね。」
『あぁ、俺はレジ準備するから、頼むわ。』


そして−AM 05:47。

 TVや新聞で良く言われている、『下からガツンと突き上げられる』衝撃は、確かにあるにはあったが、大したものでは無かった。 そりゃ、寝てる人が下から衝撃を受けたら大きく感じるだろうけど、同じ衝撃でも立ってたら、それほどでも。

 ただ−いつもの微震とは違い、最初からそこそこ揺れた。

「じ、地震ですね。」
『気をつけろよ…』

 普段は、数秒揺れただけでも「大きかったね」と言い合う神戸人が−
 収まるどころか、激しくなってくる。これはまずい…事態に気づき、

「ちょ、ちょ、これ大きいんとちゃいますっ…」

 そういい終わるかどうか−

『う、うわ……』
『わぁぁぁぁ…』

 私たちは1Fに居て−それでも、まともに立っている事は出来ませんでした。

 目の前で、グリルに溶かされた油が飛び散り、棚の上にある缶詰や食材が降り注ぎ、フライヤーは揺れ。
 そのどれか一つが、私に向かって来ていたら…


やっと、揺れが収まった時−周りは電気も何も無く、ただガタガタという音が耳にこびり付いていました。

『おい、避難するぞ!』
「は、はい!」

裏口の方は目の前ですが−今の今まで通路であったそこは、太もも位まで機材や食材の山になっていました。 慌てて正面出口へ向かう二人。

『か、カギが無い!』
「私も…ないです!」

どうやら地震の衝撃で、どこかに落ちたらしい。

「裏口に回りましょう。」

やむを得ず、ごみとなった物たちの山を乗り越え、裏口へ−

「あ、開かない…なんで…?」
『どいてみろ!』

 体当たりする社員さん。
1cmほど隙間が開いたけれど、そこから動かない。
その後、二人力を合わせてなんとか開けて、外に飛び出す。

外は真っ暗−

『うわっ…電線が垂れ下がってるぞ、気をつけろ!』

そういいながら、二人で警備員室に駆け込む。

「すみません、どこに避難したらいいですか!?」
『わからん、こっちもこまっとる。』

やむを得ず、近くの交番に向かう。
すでに警察官が出てきて、声を張り上げていた。

【公園に避難して下さい。】

言われるままに、公園へ向かう。
ぞくぞくと人が集まってくる。
子供たち、おじいちゃん、おばあちゃん。

みんな、我を忘れて−身内とはぐれない様にじっとしている。
また知り合いの顔を見つけては、怖いね、怖いね…と囁きあう。

さっきまで私たちがいたビルを見上げる。
ずっと上の方のベランダで、懐中電灯がいくつも揺れている。

『きっと、地震でドアが歪んで、出れないんだ。』
誰かが、そういった。

幸い、このビルは崩れるほどではないし、何より、このあたりでは一番高いビル。
エレベーターは止まっており、歩いて登るには遠い。何人かが向かうのを、見送る。
posted by しおん♪ at 05:46| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(4) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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